植物生体電位観測(TBP)方法
Tree Bioelectric Potential Observation Method

1.概要
 本装置は震源から発せられる地電流を樹木の根で感知し、樹木に現れる生体電位を観測し、
観測センタおよび観測点Webサーバに自動的にデータ転送するものです。
 東京女子大学鳥山英雄名誉教授の下記論文、新聞記事を参考にして開発しました。
『論文準備中』、新聞記事-1新聞記事-2

2.植物生体電位観測の留意点
  ・樹木は生き物です、1本1本個性があり、全ての木は別々の特性を示すとお考え下さい
  ・1本の木でも樹齢とともに特性が変化する可能性があります
  ・データの統一的観測は現在では無理と考えております
  ・夫々の木でデータを集め考察を重ねて行きたいと思います

3. どんな木がいいか
  ・樹皮がごつごつしていなくて、滑らかで、厚さが薄い木→電極が木の組織になじみやすい
  ・ヤニが出ない木→ヤニが出ると電極が絶縁されてしまう
  ・出来れば常緑広葉樹→年変化が小さい
  ・根がしっかりしている木→樹齢は数年以上が望ましい
  ・実例
    ・ねむの木
    ・けやき
    ・キンモクセイ
    ・桑の木
    ・カクレミノ
    ・ツバキ


4.構成品
  1)JS-20 TBP PRE-PROCESSOR 1台
  2)JS-15A EQ EM WAVE DATA PROCESSOR 1台
  3) DET OUT接続ケーブル 1本
  4) 99MF18 RS232C 9 Pin ケーブル 1.8m 1本

5.価格
  1)TBP PRE-PROCESSOR 定価:\85,700 X1 研究機関向け:\60,000 X1
  2)Data Processor 定価:\114,000 研究機関向け:\80,000 (他の方式を導入済の場合は不要)

6.機能
  1)同時に4チャンネルまでの植物生体電位を観測できる
  2)20mSecに1回(1秒間に50回)サンプリングし、20秒間での最大値、最小値、平均値を出力する
  3)観測センタおよび観測点Webサーバに自動的にデータ転送する

7.電位分解能
  1mV単位で観測可能

8.システム系統図



9.各ユニットの説明
9−1 JS-20 TBP PRE-PROCESSOR
  1) 外観を下図に示します
     準備中
  2)  機能
     ・樹木の高インピーダンスを機器に適合させるための低インピーダンスへの変換

9−2 JS-15A EQ EM WAVE DATA PROCESSOR
        前面写真 (一部現物と相違があります)
    
  1) POWER:電源投入スイッチ
  2) ON:電源投入時点灯
  3) STATUS :DATA転送時点滅
  4) RESET:ソフトウェア起動前に内臓CPUをリセットする

    背面写真 (一部現物と相違があります)
    
  1) CH1〜CH10:CH1〜CH10入力端子
  2) J1:PCへRS232Cケーブルを接続
  3)AC 100V:AC 100V入力ケーブル
  4)1A:1Aヒューズ