超短波帯(VHF) 見通し外放送局観測方法
VHF Band Over Horizon Broadcasting Station Observation Method
1.概要
本装置は超短波帯(VHF) において通常時は受信できない見通し外にある放送局の電波を待ち受け観測し、
観測センタおよび観測点Webサーバに自動的にデータ転送するものです。
北海道大学 森谷武男博士の下記論文を参考にして開発しました。
『VHF帯電磁波散乱体探査法(地震エコー観測法)による地震予報の研究』
『地震に先行するVHF(FM放送波)散乱波の観測的研究』
装置の開発に当たり、北海道大学 森谷武男博士、岡山理科大学 山本 勲博士、千葉大学
服部克己教授の
ご教示を得ました。感謝いたします。
アンテナが大きいため、据付には頑丈なパンザマスト等の新設が必要になる場合があります。
2.構成品
1)VHF帯用10エレメント八木アンテナ 1台
2)JS-18 VHF BAND EM WAVE SENSOR 1台
3)JS-15B EQ EM WAVE DATA PROCESSOR 1台
4)CREATION MSC-202 スピーカ 1台
5)DET OUT接続ケーブル 1本
6)99MF18 RS232C 9 Pin ケーブル 1.8m 1本
3.価格
1)受信システム 定価:\114,000 X1 研究機関向け:\80,000 X1
2)Data Processor 定価:\114,000 研究機関向け:\80,000 (他の方式を導入済の場合は不要)
4.機能
1)同時に76MHz〜108MHz内の任意の周波数および300kHz離れた周波数において地震前兆電磁気現象を観測する
2)20mSecに1回(1秒間に50回)サンプリングし、20秒間での最大値、最小値、平均値を出力する
3)観測センタおよび観測点Webサーバに自動的にデータ転送する
4)最大10Chのデータ処理を行う
5)入力電界(dBm)直接グラフ表示
6)受信音鳴動
5.感度
-120dBm(BW:±100kHz/3dB)以上の電界強度を観測可能
6.システム系統図
7.入出力特性
8.各ユニットの説明
8−1 10エレメント八木アンテナ
1) 外観を下図に示します
8−2 JS-18 VHF BAND EM WAVE SENSOR
前面写真を下図に示します
1) STANBY/ON:電源投入スイッチ
2) TUNING:受信周波数選択
背面の写真を下図に示します
1)ANTENNA:アンテナからの入力ケーブルを接続
2)DET OUT:直流検波出力端子
3)SOUND OUT:スピーカへの接続端子
8−3 JS-15B EQ EM WAVE DATA PROCESSOR
前面写真
1) POWER:電源投入スイッチ
2) ON:電源投入時点灯
3) STATUS :DATA転送時点滅
4) RESET:ソフトウェア起動前に内臓CPUをリセットする
背面写真
1) CH1〜CH10:CH1〜CH10入力端子
2) J1:PCへRS232Cケーブルを接続
3)AC 100V:AC 100V入力ケーブル
4)1A:1Aヒューズ