超短波帯(VHF) 2周波観測方法
VHF Band 2 Frquency Observation Method

1.概要
 本装置は超短波帯(VHF) 2周波数において地震前兆電磁気を観測し、観測センタおよび観測点Webサーバに
自動的にデータ転送するものです。
 広島市立大学吉田彰顕教授の2周波同時観測に関する下記論文を参考にして開発しました。
『二周波法によるVHF帯地震電磁現象の観測』 電気学会論文誌C 平成17年6月号 他
 装置の開発に当たり、北海道大学 森谷武男博士、岡山理科大学 山本 勲博士、千葉大学 服部克己教授の
ご教示を得ました。感謝いたします。

2.構成品
  1)ディスコーンアンテナ 1台
  2)2分配器 1台
  3)JS-18 VHF BAND EM WAVE SENSOR 2台
  4)JS-15B EQ EM WAVE DATA PROCESSOR 1台
  5)CREATION MSC-202 スピーカ 1台
  6)DET OUT接続ケーブル 2本
  7)99MF18 RS232C 9 Pin ケーブル 1.8m 1本

3.価格
  1)受信システム 定価:\114,000 X2 研究機関向け:\80,000 X2
  2)Data Processor 定価:\114,000 研究機関向け:\80,000 (他の方式を導入済の場合は不要)

4.機能
  1)同時に76MHz〜108MHz内の任意の周波数および300kHz離れた周波数において地震前兆電磁気現象を観測する
  2)20mSecに1回(1秒間に50回)サンプリングし、20秒間での最大値、最小値、平均値を出力する
  3)観測センタおよび観測点Webサーバに自動的にデータ転送する
  4)最大10Chのデータ処理を行う
  5)入力電界(dBm)直接グラフ表示
  6)受信音鳴動

5.感度
  -120dBm(BW:±100kHz/3dB)以上の電界強度を観測可能

6.システム系統図



7.入出力特性


8.各ユニットの説明
8−1 ディスコーンアンテナ
  1) 外観を下図に示します



8−2 JS-18 VHF BAND EM WAVE SENSOR
   前面写真を下図に示します


  1) STANBY/ON:電源投入スイッチ
  2) TUNING:受信周波数選択

  背面の写真を下図に示します


  1)ANTENNA:アンテナからの入力ケーブルを接続
  2)DET OUT:直流検波出力端子
  3)SOUND OUT:スピーカへの接続端子

8−3 JS-15B EQ EM WAVE DATA PROCESSOR
        前面写真
    
  1) POWER:電源投入スイッチ
  2) ON:電源投入時点灯
  3) STATUS :DATA転送時点滅
  4) RESET:ソフトウェア起動前に内臓CPUをリセットする

    背面写真
    
  1) CH1〜CH10:CH1〜CH10入力端子
  2) J1:PCへRS232Cケーブルを接続
  3)AC 100V:AC 100V入力ケーブル
  4)1A:1Aヒューズ